2008年10月9日

「バナナ」と「デザイン」について。


ジュニアです。

バナナがダイエットブームで品切れになっているというニュースと、2008年度のグッドデザイン賞が決まったというニュースの両方を見て、ふと下の2つのプロダクトを思い出しました。

他にも毛がちゃんと生えたキウイジュースのパッケージとか、面白いものがたくさんありました。



下は、バナナを入れるケース、バナナガード。曲がってるし、カラフルだし、実用性は圧倒的に低いですが、面白いです。

それにしても、本当にメディアの影響でバナナの品切れが続いているとしたら、情けない話です。

なぜかあまり表には出て来ていませんが、こういうテレビを含めたメディアによって特定の商品の売上が変動する率は、富裕層向けのお店ほど低く、商品ラインナップの価格帯が下がるにつれて高くなります。

端的に言えば、「金持ちほどメディアに踊らされず、その逆は,,,」という風に、社会的地位/収入の差とメディアリテラシーの差が相関しているわけです。

元々、社会的地位や知的活動の度合いが高くなると、社会関係資本(平たく言うと人脈)においても裕福になるため、マスメディアの影響率はさがります。

「富裕層向けの雑誌」などがよくありますが、実際には「富裕層に憧れている人が読む雑誌」である場合が多いです。

別に現在に限らず、昔から「情報感度が高い人は、メディア(=二次情報)ではなく他の人から聞いた話(=一次情報)を重用視する」傾向にありました。

判断力を構築するのは、自分の直接の体験も含めた「情報」です。

情報が簡単に手に入るようになったからこそ、自分が収集する情報と、それに基づく判断力そのものを「デザイン」する必要性が高まっていると思います。

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