5/4の開業日記 いよいよ解体作業スタート！

ついにこの日がやってきました。物件に以前入っていた店舗（CatHouseという物販店でした）の設備を解体し、新しい設備を入れることができる状態にします。

本来はこの作業も解体屋さんにお金を払ってお願いするのですが、今回は少しでも出費を抑えるために、自分たちでやることにしました。レストランの経営を学ぶ学校スクーリングパッドの心強いメンバーのお手伝いもいただき、MAX時は総勢10名くらいで、ガシガシ解体を進めていくことができました！本当に感謝です！

※実際に作業したのはほとんど全員素人ですが、ちゃんと現場に設計デザイナーさんに来てもらって、その指示のもと、お借りした専用の道具を使って作業をしています。本当に素人だけでやると安全面などの確保が難しいので、ちゃんとプロの方の指示を仰ぐことをオススメします。念のため。

さて、これが解体前の物件です。ちゃんと奥に物販用の棚が設置してありますね。


こんな感じで、トイレ（和式！！）もキッチンコーナーもちゃんと設置されています。


で、奥側から入り口側を見ると、通りに面してディスプレイ用の棚もつくってありました。壊すのがもったいない！


天井にはレールとライトもちゃんと残っています。


しかし壊すのがもったいないとか言ってられないので、がんがん進めます。まずはドアなどネジで取れるところをねじ回しなどでどんどん外していきます。


奥の棚はネジではなく釘で打ち付けられていたので、巨大ハンマーで叩き落とします。豪快！！


天井のライトは手作業で一つずつとります。


外した棚やドアの板は、電動のこぎりで捨てやすい大きさにどんどんカット。


ディスプレイ用の棚も、容赦なくたたき壊していきます。勢いで壊しているように見えますが、窓ガラスや壁を傷つけないようにしないといけないので、かなり繊細かつ計算のいる作業です。


キッチン部分が壁ごとなくなっていく過程です。既に木の骨組みだけしか残っていません。


天井のレールとサイドの木も、木と天井の継ぎ目からノミを入れて、べりべりとはがします。


既に現場慣れしている出で立ちのカミヒゴ氏。ホコリやゴミがすごいので、マスクは必須でした。


予想外の所に、構造的に抜けない柱が出て来てしまったため、悩む設計デザイナーさん。
居抜き物件は、壊してみないとわからない部分が多く、思わぬところにデザイン面での障害やお金がかかるようになってしまうところがよくあるそうです。今回の物件もそういうところがやはりあり、スケルトンとの違いを痛感しました。薄そうに見える壁の裏側ですら、外から見ているだけでは、やはりわからないものですね。


かなり手間と時間をとられたのが、解体後の木材に刺さっている釘抜きです。これをとっておかないとそもそも作業時に踏んで足を怪我してしまいますし、捨てる時も怪我をしてしまいます。大きい釘は釘抜きで抜き、小さいものはハンマーで木材に入れ込んで飛び出さないようにします。


キッチンスペースをぶち抜くと、上の店への階段があらわになりました。


階段を傷つけないように、慎重に作業を進めます。


キッチンスペースの床をはぐと、ネ○ミのフンが一面にあったり、直接土の地面が出て来たりと、サプライズ満載です。


皆さん楽しんで手伝ってもらえたようで、本当によかったです。この頃にはかなり疲れてたと思うのですが、本当に感謝です。


予想よりかなり大変だったのが、床にしいてあった絨毯をはぐ作業。最初の頃は比較的簡単にとれるかと思ったのですが、前の店が20年間営業していたこともあり、糊が強力にくっついてしまっていました。大人数で引っ張りつつ、適宜のこぎりで裁断していきます。



普通にやっているとはがせないので、バールなどを使ってテコの原理で糊をはがしていきます。かなりの重労働です。



さらにはがした後にも、糊が床に付着して、上から新しくコンクリを敷く障害になってしまうので、丁寧にノミなどを使ってとっていきます。既に時間も終盤になっていたため、めちゃくちゃ大変でした。



朝10時から始めて、16時頃にようやく作業を終了しました。床もだいぶきれいになりました。


大量に出た解体済みのゴミたち。



こうやって写真で振り返るとわりとスムーズに進んでいるように見えますが、実際には関わったほとんどの人がやったことのない作業の連続で、めちゃくちゃ大変でした。

17時くらいにはもう筋肉痛と疲労で立ってられないくらいになりましたが、「1日でここまで進めるとは思ってなかった」と設計デザイナーさんにも褒めてもらえたくらいのすごい進捗ぶりで、感動してちょっと泣きそうになりました。

お手伝いいただいた皆さん、本当にありがとうございました！関わってくれた全ての人たちのために、良い店にしなくては！！