2008年7月15日

静岡の食を味わう おでんユビキタスと鰹のヘソ。


先日、静岡の焼津に行ってきました。

実は初めてのまともな静岡県旅行だったのですが、まずびっくりしたのが、噂に聞く「静岡おでん」。

普通の定食屋からデパ地下まで、とにかくあらゆるところにおでんが存在しています。

東京だと、おでんはどちらかと言えば冬にお酒と一緒につまむ、という食べ方が一般的だと思われますが、静岡ではメインのゴハンがあってもおでんは一緒に食べるし、夏のプールなんかでも単品として食べるそうです。

雰囲気としては、香川のうどん屋におでんが置いてある感じに近いですが、その場合はうどん自体の味の淡白さを補う意味合いもあるので、まだ納得できました。

今回の静岡おでんは、そのユビキタスぶりと色の濃さによる圧倒的な存在感に、正直驚かされました。

ちなみに「静岡おでんの会」サイトによると、静岡おでんには以下5か条があるようです。

  • 黒はんぺんが入っている
  • 黒いスープ(牛すじだし)である
  • 串に刺してある
  • 青のり・だし粉をかける
  • 駄菓子屋にある

  • そしてさらに驚いたのが、この「鰹のヘソ」という食べ物。

    いわゆる鰹の心臓のことらしく、焼津ではこのヘソを煮たり焼いたり揚げたりして、みんな色々なやり方で食べているそうです。

    いわゆる「市民食」といった感じでしょうか。

    現地で揚げたものと煮たものを食べてみましたが、独特の歯ごたえと香りがあって、美味しかったです。

    ただし、やはり内蔵なので若干レバーのような匂いと魚の匂いが混ざっているので、人によっては苦手かも知れません。


    もう1つ、気になったのはお米がすごく美味しかったことです。

    やはりお茶の生産地だけあって、水がキレイでお米も美味しいのかも知れません。

    あまり知られていませんが、調べていくと米の年間購入数量が全国1位になったり、洞爺湖サミットの乾杯に使われたのが静岡の地酒だったりするなど、思わぬ米どころだったようです。


    東京との距離はそんなに離れておらず、また伊豆や熱海といった観光地で何度も足を運んでいるはずの静岡でも、これだけ食文化に違いがあるなんて、本当に面白いですね。

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