2008年9月27日

食は偏見や差別を越えられるか?


TABLE SKAPEという名前は、もともとは「食卓の風景」という意味で、「世界中のあらゆる食の風景を学んだり、表現したり、楽しんだりしたい」という思いから来ています。

食は世界の共有言語で、違う文化の人たちとも食べることを通じて仲良くなれることは多くの人が体験済みなのではないかと思います。

上の写真は、詳細不明なのですが、おそらくイヌイット等の家族が狩猟で得た生肉を食べている姿ではないかと思われます。

日本の家族の食卓の風景とはずいぶん違いますね。これを美しいと感じるかどうかは、人それぞれだと思います。

元々エスキモーというのは「生肉を食べる人」という意味から来ているらしく、そのことを野蛮な行為だと感じる人が多い地域では、差別的な呼称なので使わなかったりするケースもあるようです。

当然それぞれの地域の食事にはそれぞれの栄養的な課題や必然性・理由などがあり、その歴史を無視して他の地域の食事について語るのは非常にナンセンスだと思います。

イヌイットの例で言えば、極寒の地では農作物が育たず、必要な栄養素が野菜や果物から摂れなかったため、生肉を食べるそうです。野蛮どころか、非常に論理的かつ科学的な行為です。

美味しいものを食べると人が笑顔になるのは、世界のあらゆる場所に共通の、本当に数少ない真実のひとつでしょう。

宗教や経済ではなし得ないことができる力が、そこにはあるかも知れません。

その力によって、違う文化や価値観や立場の人々がわかりあえるだろうか?

食は、差別や偏見や思い込みを越えて、人々の相互理解を助けられるだろうか?

私たちの究極の関心はそこにあります。

via:不明
link:wikipedia 「エスキモー」

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